◎2019年度・東大国語対策・通信添削について




【応募先】
〒221-0056
神奈川県 横浜市 神奈川区 金港町7-3 金港ビル 4F
Yサピックス横浜校 講師室
木山 一男



  


【2019年度・東大添削通信の現状報告】

 7月9日を初回として、現役高3女子、2名の方と添削通信を行うこととなりました。2名の学生さんとも関東圏の方です。1名の方は文Ⅲ 志望、もう一名の方は理 Ⅰ 志望。来年の2月上旬まで、約35回程度の添削を予定しています。

 文Ⅲ 志望の方は英語の偏差値が極めて高く、1月の進研模試での偏差値は82.5。東大模試に換算すれば偏差値は10〜12程度下がるはずですが、それでも70前後の偏差値は東大入試においてもかなり有望だと言えます。6月実施の駿台模試の合否判定では、A判定まで8点のB判定といった成績でした。

 ネックは数学と国語が、東大レベルとしてはやや弱い点です。今回の添削通信を通して、どの程度国語の偏差値を上げることができるか、その点に注目しています。

 もう一人の理 Ⅰ 志望の方も、数学の成績がダントツに良く、1月の進研模試では受験者36万人中1位、偏差値80.7の成績を出しています。
 しかし、国語と社会(倫理政経)の偏差値が低く、その点がネックとなっているのか、模試の判定もC判まで7点のD判定といったところに位置しています。

 ただし、現役生の場合、社会はまだこれからの勉強次第ですし、古文漢文の成績の低さは、木山方式の暗記の網羅が進捗してくれば、必ず改善されるはずだと考えています。

 両人とも非常な高偏差値の得意科目を持ちながら、一方で国語の成績が今ひとつ、といった点で共通しており、私としては、その点に、むしろ '' やりがい '' を感じています。
 お二人にとってよい結果となるよう、これから8ヶ月間、出来る限りお手伝いして行きたいと思っています。
(以上、7月上旬時点でのレポート)


 2/12に要請があり、3/5から添削通信をスタートした学生さん(九州にお住まいの方)は、5回の添削指導を実施した時点で、数学・理科の勉強に余裕がないとの理由により、添削通信は終了となりました。
 現状、4月末時点での受講者数は0名です。

 ちょうどこの時期に、3/31でyahoo!ジオシティーズサービスが終了した関係で、私のホームページが 閲覧不能となり、新たなURLを取得しましたが、以前のように、東大関連のキーワードで検索上位にヒットするようになるには、かなり長い時間がかかりそうです。
 したがって、広告としての効果は大幅に減少してしまいましたが、このまま6月末まで募集を継続しようと考えています。

 一方、2018年度の学生さんからは、東大文 Ⅲ の得点開示も届き、これで添削通信のやり取りは完全に終了となりました。
 この方は地方の高校(日本海に面した県)から東大に進学された方です。経済的に塾・予備校の利用はできず、浪人もできないという状況でした。また、在籍する高校の東大進学の実績も、過去数年間には一例もないという環境でした。

 今思えば、私が無料の添削通信で支援したいと考えていた学生さんのイメージに、ぴったりの方だったと思います。このような学生さんが、日本中のどこかにはいらっしゃるだろうと信じて、あと2カ月間、6月末まで募集を延長するつもりです。
(以上、4月末時点でのレポート)



【2018年度・東大添削通信の結果報告】

2018年度の受講者は2名、東大合格者は2名でした。

○東京大学 文科 Ⅱ類 合格 (既卒生男子)  
○東京大学 文科Ⅲ類 合格 (現役高3生男子) 


*4月からスタートした学生さん(日本海に面した県にお住いの方)との添削通信は、12月末まで滞りなく継続しました。11月実施の『東大実践模試(駿台)』の成績が12月中に出ましたが、結果は文 Ⅰ 、文 Ⅱ ともA判定。夏以降、ほぼB判が続いていましたから、じわじわと成績が向上してきたことがわかります。
 1月に入り、センターに集中したいとの連絡があり、3週分(3回)の添削通信を休止しました。現在1月末から再スタートしています。
センターについては、『ボーダーは越えた』との報告があり、まずまずの結果であったようです。このまま2月中旬まで続ければ、添削通信の回数は全部で40回となります。
 昨年の夏は、私はアメリカのカリフォルニア州やユタ州を旅行しており、アーチーズ国立公園の天幕テントの中からこの学生さんにネットで連絡を入れたことなど、懐かしく思い出されます。最初にお手紙を受け取った時、この学生さんなら添削通信をやれそうだと感じた私の直感に違わず、まじめな学生さんでした。


一方、11月から14回の予定でスタートした学生さん(関西在住の方)は、センター対策の休止もなく、淡々と東大古典問題を毎週2題のペースで演習してもらっています。この方は、もともと国語的センスの高い方で、いうに言い難い内容なども、的確にこなれた表現で書き表す文章力の持ち主です。
暗記のスピードも速く、スタートして7週目の報告では、主要な暗記領域が8~9割達成されていて、私は正直驚きました。これほど短期で暗記が達成されるのであれば、14回の添削通信にも充分意義があると感じました。おそらく、現代文を含めた他教科の成績が安定しており、充分に木山方式の暗記に時間を費やす余裕があったことが幸いしたのかもしれません。この方も『センターはボーダーを超えた』との報告がありました。
2名とも添削通信の終わりが近づいていますが、共に東大合格という良い結果となるよう期待しています。(以上、2月上旬時点でのレポート)


 *10月に古漢公式の要請をされた東大 文 Ⅱ 志望の学生さんと、11月の上旬から添削通信を行うことになりました。東大2次の本番まで14回、古典のみで演習→課題→答案提出→添削→返却を実施する予定です。現在も、毎週スムーズに課題と添削が実施されています。
(この方も地方の学生さんで、関西にお住いの方です)
11月からスタートする木山方式の暗記ということで、果たしてそれに廻す時間的余裕があるのかどうか、やや危惧する面もありましたが、他教科や現代文のレベルが相応のレベルにあり、時間的な余裕はあるとのことでしたので、添削を引き受けることにしました。
これで、今年の東大添削通信の受講者はともに文系志望の2名ということになりました。
(以上、12月中旬時点でのレポート)



 *東大文 Ⅰ 志望の学生さん(日本海に面した県に在住の方)との添削通信は順調に継続しています。毎週の答案も滞りなく返信されています。
この方の特徴は、様々な模試の成績をこまめにコピーして郵送してくれる点です。それによって成績の変動や合否判定の情報がよく伝わり、添削指導する上でも非常に役立っています。8月の駿台東大実践模試では、A判定まであと8点のB判定という結果でした。(一貫してB判定なのですが、B判の中でじわじわと向上しています)
各種東大模試での国語の偏差値は61~64くらいです。
この方の高校からは過去3年間、東大合格者がでていません。(それ以前に合格者がいたのか私には資料がないのでわかりません) 私は、こうした地方の高校からも、優秀な学生であれば是非東大に進学して欲しいと思っています。受験産業に潤沢に涵養された学生さんばかりでなく、地方にあっていわば野武士のような存在の学生さんが東大生となる価値は、多様性という観点からもあると思います。


(以上、10月時点でのレポート)



【2017年度 東大添削通信の結果報告】

2017年度の受講者は3名、うち東大合格者は1名でした。

東京大学 理科 Ⅱ 類 合格 (現役高3生女子) 

この学生さんとの添削通信は、2017年7月4日からスタートし、翌年2018年の2月13日まで計33回実施しました。途中、体育祭と文化祭のため2回お休みがありましたが、全体として、問題演習→答案の返送・課題の履修状況・毎週の掲示板への報告など、何の問題もなく非常にスムーズにやり取りが出来ました。

毎週、評論文1題、または古文漢文2題の記述答案を期限内に作成し私に返送するという一連の作業は、かなり根気を要する作業です。気が張って意気込んでいる最初の数回ならば話は別ですが、この8ヶ月の間、一度も答案の延滞がなかったことは、この学生さんの意思の強さ真面目さといったものを感じました。

ただし、これは東大現役合格の女子学生にはほぼ共通して感じる傾向です。才智があって如才ない雰囲気、それと女性らしい根気や継続力の持ち主といった資質は、ここ数年来指導してきた東大合格の女子学生には共通のものです。

見せてもらった模試の結果(河合の東大即応オープン・駿台東大実践模試・東進ハイスクール東大本番レベル模試)でも、夏以降の国語の成績の伸びを確認できました。東進のグラフでは偏差値12upと大幅な右肩上がりとなっていますが、これは初回の模試の国語の結果が悪過ぎたのも原因です。

夏の模試での合否判定は、理 ⅡでB判定からC判定といったラインでした。それ以後の模試の結果についは、報告を受けていません。この、夏の模試の時点でB判以上のラインにいること、これは現役で東大合格を目指す際の必須の条件のように私には感じられます。(過去5年間、東大に現役合格していった学生さんの、夏の時点での模試判定は例外なくB判以上でした)






【2019年度の無料添削通信の募集について】


* 新年度2019年度の新たな無料添削通信の参加者を2~3名募集します。条件は以下の通りです。

○ 2019年度の東大入試(2020年2月末)を受験予定の方〈高3生・既卒の方いずれでもOK〉

○ 現状での、東大を志望校とした場合の模試の結果を提示してくださる方【送付の際は模試の現物のコピーを同封して下さい。東大の得点開示を送付される場合にも現物のコピーを送って下さい】

○ 添削通信の期間中にも、東大関連の模試を受験してもらい(出来れば複数回)、その結果を報告してくださる方

○ 毎週の演習報告を、ホームページ上の掲示板にきちんと報告してくださる方、また、毎週の暗記課題・記述答案の作成などに取り組んでいただき、期限内に答案を返送していただける方

○ 本番センターの採点結果を報告していただける方
、また、東大に合格された場合、2次試験の得点開示の手続きをしてもらい、その結果を報告していただける方






【インターネットを利用することのコンセプト】

このシステムを構築する上で一番気をつかったことは、私と学生さんとが直接個人的に繋がるようなネット上の接点を持たないようにすることでした。教師と学生がインターネットなどを介して個人的に直接連絡を取り合うことの危険性は、代ゼミ時代にもよく耳にしていましたし、それでなくても会社組織ではない個人でやる無料添削通信というのは、 なおさら疑念を生じやすいわけですから、この点には非常に注意を払いました。

ネット上の掲示板を使ったやり取りはしていますが、これは受講者全員に共有されるものであり、一対一の通信ではありません。また、私が管理していますので、受講者相互間の通信もありません。

郵送については、必ずご家族の承諾を得てもらうようにしています。当然のことながら、私の住所・連絡先も学生さんのご家族には知られるようになっています。特に現役高校生の場合は注意深く、一つ一つ学生さんに確認しながら進めました。

2017年度は、2名の高3女子学生と添削通信を行い、うち1名は6月の時点で志望校変更により中止となりましたが、もう一人の方とは、2018年2月の東大2次試験の直前まで添削通信が続き、無事、理 Ⅱ に合格しました。

また、私の方の強引なペースにならないよう通信添削を中止したい時は、理由を示さずにいつでも止めることが出来るということをしっかり伝えてあります。

木山方式のような暗記の口頭試問に学生が答えるやり方では、必ず双方向の授業でなければ効果がなく、かつ、上記のような一対一の通信ツールを持たないということを条件にすれば、今回採用したような郵便システムが現状ではベストな妥協点と考えています。





《実施にあたっての注意事項》

● 古典問題の場合、すぐに答案の添削指導ができるわけではありません。木山の古文公式・漢文公式の8割以上の暗記達成が前提条件です。昨年度の学生ですと、だいたい3ヶ月くらいかかりました。
(一定期間を過ぎても暗記の達成がおぼつかない場合、一旦添削通信を中止する場合があります)

● 暗記達成にはかなりの労力と時間を要します。自身の置かれた状況がそれを許す状況であるか、よく考慮した上で申請して下さい。(部活・サークル・他の教科の勉強・定期試験・塾通いなど)
1週間に東大の評論1題、又は古文漢文2題の記述答案を不断に作成していく作業は、実はかなりしんどい作業です。その負荷に耐えられるか、よく自分を顧みて下さい。(もちろん、私が担当した学生たちは皆この負荷に耐えて東大に合格していきました)

● ただし、現役高校生の場合は、学校行事などの関係で添削通信を一回休みにすることは可能です。今年度の学生さんも体育祭・文化祭で2回お休みがありました。

● 何らかの塾・予備校・添削システム等の東大国語対策と木山方式の東大対策(現古漢)を併用するのはオーバーワークであり不要です。既存の東大対策法と木山方式の効果の差については、お便り記事にある各年度の東大分析記事をお読み下さい。

● 毎週、郵便で問題・添削答案を送り、封書で答案を返送するシステムです。これが東大2次の直前まで35回~45回(35週~45週)程度続きます。ある程度継続力のあるマメな人でなければ、すぐに音信不通になってしまいます。ちなみに切手・封筒・宛名書きなどはすべてこちらでやります。

● 記述答案の場合、必ず学生さん自身の答案を提出してもらうことが添削返却の条件です。自身の答案作成がない状況で、教師の模範答案・書き込み解説のみ要求する場合はおことわりしています。

● 毎週、90分の講義解説テープを、添削答案と一緒に送りますが、再生のためのカセットテープデッキを持っていなくても大丈夫です。小型のラジカセを貸与します。

● 昨年度は12月中旬に募集を始めましたが、1月~3月の間は申請者自体が少なく、受講者が本決まりとなり添削通信が本格的にスタートしたのは4月以降でした。
私としては条件に合う方が早い時点で見つかれば、早くスタートしたいのですが、(例えば現役高2生から新高3生へと、1年以上の添削が実施できればベストと考えていますが) 募集の状況によっては新年度も同じようなタイムスケジュールになるかも知れません。

● 申請された方には、全員に『木山の古漢公式セット一式』を送ります。添削通信をお受けできるかどうかについては、できるだけ早く(着後2週間以内に)郵便で必ず返信いたしますので、
宛先の住所に電話などで問い合わせるのは遠慮して下さい。





【応募の条件】

2019年度東大入試(2020年2月末入試)を受験予定の方ならどなたでも 。現役・既卒の区別はありません。一応、この時期の募集となると該当者は必然的に新高3生(現在高2生)が対象になる可能性が高いのではないか、と私の方では想像していますが、とにかく2019年度東大入試を受験予定の人ならどなたでもOKです。
日本中のどこにお住いの方でもOKです。都市部でも都市部以外の方でもOKです。


【通信添削の具体的進め方】

万事は学生さんが何を希望しているかに依ります。よく相談した上でというのが大前提です。

例年東大対策の場合、私は新年度の1月中旬から翌年の1月下旬くらいまで教えています。回数でいうと45回位です。これと同等程度の通信回数を考えています。通例では古典と現代文を交互に演習しますが、これも学生さんの意向に従います。

*理由の如何に関わらず、学生さんが通信添削を中止したくなった時点で止めることが出来ます。

*私の中方で通信添削を中止せざるを得ない状況があるとすれば、それは

① 病気事故などにより私が意識の無い状態に陥った場合です。34年間の予備校講師歴で病気を理由にクラスを不成立にしたことは5回ありますが、全て2~3日の短期であり長期のものはありません。他の予備校講師との比較で言えばわたしは非常に健康な方だと思います。

② または学生の方で志望校が東大以外の国立大学に変更になった場合は、原則的にはその時点で添削は中止ということになります。しかし、私の方で問題のストックもあり指導にも慣れている大学ならば添削を継続出来る場合もあります。相談しましょう。

古文と漢文については最初の2~3ヶ月は木山方式の暗記課題を指示した上で、私のホームページの『音声解説ダウンロード』『暗記のチェック練習』を利用しつつ暗記の充足度を高めてもらうことになります。問題文を使った添削指導はその後です。

現代文については当初から問題文を用いた添削指導を実施できます。学生さんの状況によってはセンターの現・古・漢の対策などに適時替えることも、又は文系であれば併願校の私大(例えば早稲田政経など)の対策を適時混ぜることも出来ます。ただし、慶應の小論文対策は出来ません。

*やり取りはすべて郵便か又は宅配業者のメール便を利用します。直接個人のメール・ライン・スカイプなどを利用することはありません。直接電話などで連絡を取ることもありませんし、そのような個人情報を要求することもありません。

毎週の添削問題を郵送する際に、90分の講義テープを同封しますので、それを聴いた上で指示された問題を解いて下さい。再生するためのカセットテープデッキがなくても大丈夫です。こちらで小型のラジカセを用意いたします。


【応募者への対応】

現在私が教える学生さん以外で、いわば外部の人として私のホームページに目を通す人は極めて少数であろうと思われます。従ってこの募集記事をたまたま東大志望の学生さんが目にする可能性はそれほど高くなく、さらにその中から応募してみようとまで行動を起こす人が何人いるのか、正直、今の段階では皆目判らないと言うしかありません。
(約6ヶ月間掲載する予定ですが、応募者1名も無しということもあるかもしれません)
ともかく、応募者には次のように対応しようと考えています。

①  応募があった場合、その学生さんにはまず
『木山の古文公式』『漢文公式』その他資料一式・東大古典分析記事などをレターパックで郵送します。その際、通信添削の対象者になるかどうかの決定をしばらく待って下さいといった手紙を添えることがあるかもしれません。

② 
この2019年度の添削通信の募集は2019年の六月末まで延長して続けるつもりです。もしその間に、1~3名の応募者があれば、その方たちで決まりです。仮に3名以上の応募があった場合は、申し訳有りませんが、こちらで総合的に選ばせてもらいます。


【費用について】

無料
です。私は長年このような通信添削をやってみたかったのですから、実現すればそれは私にとっても利益になります。通信添削による東大対策を如何に効率的に進めるべきかについて有益な知見を得ることになるでしょう。返信用の切手代金も含めてすべてこちらで用意します。


【応募の方法】

以下の住所宛に封書で連絡を下さい。


〒221-0056
神奈川県横浜市神奈川区金港町7-3金港ビル4F
Yサピックス横浜校 講師室
木山 一男


その際、

返信先の郵便番号・
住所・
氏名・
東大6科類の志望先・
現状での各教科の偏差値[全国模試などを受けた際の偏差値]・
東大合格可能性の模試の判定結果・


などありましたら教えて下さい。(郵送の際は必ず現物の模試のコピーを送って下さい)現状での国語の偏差値が振るわなくても構いません。高校名なども(無理にではありませんが)差し支えなければ教えて下さい。





【現代文の対策について】

 受験対策としての現代文の効果の実証は困難というか、ほぼ不可能だと私は思います。もちろん世の中には読解の妙味や表現の巧みさ、解説の切り口の鮮やかさに於いて高偏差値の学生をしてもすっかり魅了してしまうような教師や予備校の講師は存在するでしょう。しかし、魅了される事と効果が実証されることは違います。私が東大古典で対策法との関係を実証しようとした分析記事No.58やNo.56のような密度で現代文の労力対効果を実証出来るかと言えば、それは不可能だと私は思います。

 ある概念や言葉の定義、話題となる事柄の背景知識、論理展開の論法などについて、個別な個人の履歴を遡ることはほとんど不可能だからです。受験対策に必要な知識を受験対策を始める以前にはほとんど持っていない古典に於いては、何をどう教えたかがそのまま得点寄与率に反映しますが、現代文は個人の来歴も含めてより総合的知性の勝負ですから、何をしたから良かったのかといった実証性は最初から諦めるしかありません。

 また、評論などに於いては論法パターンの類型化が対策法として有効だとする言説にも私は疑念を持ちます。評論の題材はサブカル的なものも含めて実に多岐に渡りますから、時にそのような古色蒼然とした類型化は筆者の微妙な論調を汲み取る上で邪魔になることすらあります。

 ではどうすればよいのか?と言えば、個別な問題に対して論理的な矛盾や誤りが生じないよう論理的な誠実さを尽くして読み解いていくしか方法はないというのが私の考えです。

 新鮮味はないかもしれませんが、毎年このやり方で――つまり単元的大問演習の積み上げ方式を丁寧に繰り返すことで、学生の記述力や読解力がしだいに向上して行くことは――実証は出来なくても、経験知としてはそうなることを知っています。


【添削指導者の紹介】

 木山一男といいます。年齢は60歳です。11歳の息子と8歳の娘の父親です。妻は東京工業大学の准教授で、私と同じ日本古典文学を研究するアメリカ人研究者です。予備校講師歴は34年。長らく代々木ゼミナールで京大古文のサテライト授業を担当していました。

現在は現役高校生向けのYサピックスで東大・京大の受験対策(現代文・古文・漢文)を担当しています。また、医学部専門予備校で教えているほかに、都内の中高一貫女子校でも受験対策としての古典を教えています。現状での指導対象者は ⑴東大・京大 ⑵国公立医学部 ⑶早稲田志望者がほとんどです。