◎ H28年 2016年センター試験

        古典問題について



 今回のセンター古文『今昔物語集』およびセンター漢文『抱経堂文集』は、共に問題レベルとしては極めて易しく、木山方式の分析記事を書くまでもないと判断いたしました。〈以前にも2009年センター古漢において極めて平易な問題であったために、今回同様、その年度は分析記事を書いておりません〉

 おそらく、中堅層から上位層の学生にとっては、高得点をとるのが当然であり、その学力層での点差がつかなくなってしまうという点では学力判定としての機能を失効しているとさえ言える程の手応えの無さでした。

 私の見た感じでは、2005年度まで続いた国語Ⅰ/国語Ⅰ・Ⅱの分割方式の国語Ⅰレベルのように見えます。あるいは、大学入試検定試験のレベルです。

 ここ数年来、センター古典には相応の難度の問題が出題されており、特に2年前の2014年センターでは、古典問題の難度の高さのためにセンター史上初めて平均点が100を割る事態(99点)まで生じました。

 したがって、ここ数年来の傾向を見る限り、これ程までに平易な問題が出題されるとは、指導する教師の側も含め、誰も思っていなかったのではないでしょうか。

 このような難度設定の振幅の大きさには私は戸惑いを感じます。学力判定としてのセンター試験が正しく機能するためには、一貫して相応の基準の難度設定であるべきです。




【学生の声】

        


 
〇〇〇〇高校で、先生には大変お世話になりました。京都大学・農学部志望だった〇〇です。志望校を変更して、東北大学・農学部に合格することができました! センター古文の最初の問いで「念じて」の意味が問われ、しっかり暗記をくりかえしていたおかげで即答でき、本当に嬉しく、勇気づけられました。おかげでそれ以後の古文漢文も全力を出しきって、192点/200点という高得点をとることができました︎ ( 古漢は満点でした )
先生の公式資料を最後までやり続けていたからこそ、合格できたのだと思います。ありがとうございました。
      
【 東北大学・農学部 合格 】


 昨年は〇〇プログラムで大変お世話になりました。明治大学に合格し、春からの大学生活が楽しみです。先生のお蔭で古文におきましてはセンター試験・国立の二次共に合格点に達するほどまでに成績を伸ばすことができました。
また授業中に当ててほしいと思うほどの自信も付きました。ありがとうございました。
      
【明治大学 合格】

 センター古文は本文も選択肢もわかり易く解きやすかったです。口語訳と文法は木山方式をやっていればまったく問題ないと思います。センター漢文は標準レベルだと感じました。問1(2)・問2は漢単そのままだと思います。
東大古文は今年は特に木山方式の直単から多く出題されたなぁと感じました。設問(一)アは授業で強調されていたので、試験場では安心して記述の答案を書くことができました。
東大漢文は過去問で漢詩を直前に自習していたので(2011年度)、左遷パターンだと気付くと分かりやすかったです。
最初は正直なところ、木山方式をうさん臭いと思っていましたが、今となっては本当に出会えてよかったと思っています!ありがとうございました!!!
      
【東京大学・文Ⅰ 合格】


 センター古典についておそらく問題が簡単だったと思いますが、読み易く感じました。時間も短時間で解く練習をしていたせいか、5分位余りました。
古文…「念じて」は直単にそのままあったのですんなり選べました。文法問題は最初は訳が「の」のままなのか、それとも「に」「が」かで分けたところ、選択肢に合わず、同格の「の」を文法でやったことを思い出して選びました。
漢文…「遊」と「即」と「乃」は漢単のとおりでした。とくに「乃」は文脈上「まさしく」にしようかと迷いましたけど、「木山の漢単に忠実に…」と自分に言い聞かせました。問7は「況んや」→「まして」で考えて選択肢を絞れました。結果は古漢と現代文で200点でした(自己採点)。
自分でもびっくりしています。本当にありがとうございました。
      
【千葉大学・医学部医学科 合格】


 古文は非常に読みやすく、文脈からの判断が付く問題もありましたが、[21]念ず・[22]いかでか・[26]お告げを信じて=頼みて(=期待して)など、直単の理解により解答のスピードが上がったと思う箇所が多くありました。
漢文は[31]「即」・「乃」は漢単のお蔭で即答できました。まさにズバリでした。[30]「遊」は漢単による直接の言い替えではないものの、「他国へ行くこと」と覚えていなければ正解できなかったと思います。
      
【信州大学・医学部医学科 合格】


 今年の古典は易化もしていましたが、何より先生の古単・漢単をやっていたお蔭で、あまり詰まらずに始めから終わりまで読むことができました。
漢文の「すなはチ」の判別では、特に木山の漢単をやっていてよかった!と思いました。私は以前は丸暗記というのがとても苦手だったのですが、先生の授業のお蔭で意外と暗記はできるものなんだと実感でき、他教科の暗記の場面でもとてもよい影響が現れました。本当にありがとうございます。
ちなみに今年の国語は評論34、小説50、古文50、漢文50で、センター全体では87%でした。よい報告ができるよう二次試験も頑張ります。
      
【山形大学・医学部医学科 合格】

 〇〇〇〇で教えていただいていた〇〇です。センター古典の感想を書きます。古文は文章が読みやすく、情景も浮かびやすかったので、とくに困らずに読み通すことができました。問6で⑥を選んだ以外は正解できました。
漢文も比較的わかりやすい文章だったと思います。こちらは満点でした。現代文の77点と合わせて169点と、私としてはよい点数であったと思います。
古文・漢文ともに直単・漢単や公式の知識のお蔭で確実に解答できる問題が多く、とても助かりました。
      
【群馬大学・医学部医学科 合格】


お久しぶりです。〇〇〇〇高校で昨年度センター対策古文・漢文を教えて頂いた者です。まず結果ですが、第一志望ではありませんが、国立大学の理系学部に合格しました!
センター試験でしか国語は使用しませんでしたが、古文は直単に出てきたものが多く、高得点を取ることが出来ました。対して漢文は文意はつかめたと思いましたが、あまり振るわない結果となりました。主に漢文の句形を組み立てる練習が足りなかったように思います。出来れば、漢文句形をもっとやりたかったです。
そのためには、私たちがもっと早く古文の直単を終わらせなければならないのはわかっていましが・・・・(笑)
私は2学期になるまで一度も先生に当ててもらうことがありませんでした。2学期になって最初に当てられた時とまどってしまったのですが、その直後の授業からは態度が一変して、”当てて欲しくないなぁ・・” から ” さぁ、いつでも来い!”という感じに変わりました。「当てられずにただ授業に出て座っているだけではダメだ」という先生の言葉は、最初は” わかってます!”という感じでしたが、実際に当てられてみて、授業への参加意欲がぐんと増しました。ぜひ後輩たちにも満遍なく当ててあげて欲しいと思います。先生の授業は本当にためになりました。これからもご活躍下さい。



〈以下のコメントは岩手県のある高校で年間4回の講習会を実施した、その受講者の高3生から届いたものです。〉



 岩手大学・教育学部を受験しました。二次試験には動詞・助動詞の接続の問題が出ました。とくに直単だけで役に立ったというような単語は出ませんでしたが、センター・模試・二次試験を通して、先生の直単を覚えたことで古典に対し自信がつきました。
ホームページの音声解説も大変参考になりました。今後とも後輩たちの指導をよろしくお願い致します。
追記…合格しました。国語のコースなのでずっと国語と付き合うことになりそうです。先生に教わったことを忘れずに頑張ります。
      
【岩手大学・教育学部国語 合格】


 最後の最後まで木山の直単をやっていたお蔭でセンター古典で満点(100/100)を取れました。また古典文学史の作品年表もとても役に立ちました。ありがとうございました。


 私は理系のため古文漢文はセンター試験のみでした。本文を読む前に古文の問1、漢文の問1・問2がすらすら解けたので、そのあとも安心して解くことができました。授業のときにたくさん当ててもらったからこそ直単や漢単を完璧にマスターできました。
本当にありがとうございました。


今年のセンター古典は極めて平易であったので、当初は木山方式の効果はなしと考えていましたが、センター国語で非常な高得点( 200点満点とか192 )をとった学生さんからは公式資料の効果を挙げる報告が届いており、微妙な問題を失点せずに済んだという点では一定の効果があったものと思います。





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