◎2025年度・東大国語対策・

 無料添削通信の募集について 




*下にスクロールすると【2025年度の無料添削通信の募集について】という小見出しが出てきます。そこからお読み下さい。





現状の報告

*今年度の受講者は2名ということで確定しました。文一志望の方と、理一(又は理二)志望の方で、ともに既卒生の男子となります。11月に入っても毎週のZoom授業と添削通信は順調に進んでいます。夏の東大模試はお二人とも駿台・河合どちらもA判定ということで、今後、第二回東大模試で優秀な現役生の追い上げを凌ぐことが出来れば《つまりA判定を維持出来れば》合格の可能性が出て来ます。
ところで、私の添削通信の応募理由として一番多いのが、経済的負担を少しでも軽くしたいというものです。今回の2名の方も、経済的な理由で予備校や塾などには通われておりません。他教科は自分で勉強しながらも、国語の記述問題だけは、どうしても第三者の添削が必要ということで応募されたと聞きました。
私としても8年前に無料添削通信を始めた動機は、経済的な理由で継続的な添削指導を受けられない学生さんに東大添削の場を提供するのが狙いでしたから、こうした現状は本望に感じています。
実は、添削通信を始めた際には、それと並んでもう一つ別の動機があり、地方の都市部から離れた地域で、受験産業の恩恵があまり行き行き届いていない地域の学生さんと繋がってみたい、という思いがありました。
これまでも、けっこう地方の方の参加があり、色々と面白い話も聞けましたが、しかし、ここ2年ほどは受講者が関東・東海圏の方に限られていて、なかなか地方の学生さんの目には私のホームページなどは目にも留らないのかなぁ、と思ったりしています。私は岩手県のある高校の講習会に年3回ほど呼ばれていて、岩手の学生さんには大変親しみを感じています。いつの日か、東大添削通信で岩手県の方とも繋がる機会があればなぁ、と期待しています。
すでに、2025年度の募集もスタートしていますので、地方の学生さんからのご応募、お待ちしています!
         【以上、11月上旬時点でのレポート】

*添削通信の新しい受講者が1名決まりました。東大理一(又は理二)志望の既卒生の方です。昨年度は理一を受験されて、23点足りず不合格となられたそうですが、直近の8月東大実戦模試では4教科理2の総合偏差値が67.6と、合格を狙えるA判定のレベルまで向上しています。
ご本人の弁では「現代文が苦手で、自分ではどうして良いのか皆目分からない」とのこと。客観的な添削指導の必要性を強く感じておられるようです。9月末からのスタートですと、2月末の本番まで約5ヶ月間のお付き合いとなります。私も精一杯のサポートをしていきたいと思っています。
6月からスタートされた文一志望の方との添削通信は、毎週、順調に進んでいます。[評論][古文][漢文]共に全て高得点率で安定しており、非常に盤石な感じです。試しに近年の出題で最も難しかった「源氏物語(真木柱)」を課してみましたが、初見であるにも関わらず、相応な得点を出しており、実力は本物だと感じました。ただ、文科に課される[四]随想的評論だけが得点が伸びず、今後の課題となっています。
           【以上、9月末時点でのレポート】



《エピソード1》
 添削通信も今年で8年目に入りました。いろんな学生さんがいらっしゃっいましたが、これまで受講された方の都道府県名を挙げてみますと、北から山形県・群馬県・石川県・富山県・茨城県・東京都・埼玉県・神奈川・静岡県・奈良県・福岡県・熊本県・鹿児島県となります。Zoom授業中のちょっとしたやり取りの中にも、それぞれの地域性を感じる瞬間があったりなどして、それも私にとっては、ちょっとした楽しみになっています。今年度も地方の東大志望の学生さんとの出会いを楽しみにしています。


慰労会乾杯《エピソード2》
 6月初旬の某日、昨年度の添削通信合格者3名と私とで慰労会を開きました。それまでZoom画面でのみ互いを見ていた4人が初めて実際に出逢う感覚は不思議でなもので、文三に合格した彼が思わず漏らした『あ〜、皆さん本当に実在したんですね〜』という言葉が面白く、それがそのまま全員共通の感慨となりました。
 ともかく、皆さん、すっかり東大生となって日々忙しく勉学に励んでいるように見えました。文一の女子学生は駒場祭の実行委員になられたそうで、企画運営にもこれから携わっていくそうです。
その彼女が、少し前に東大名誉教授の上野千鶴子先生の講演を聴いて本当に圧倒された!と語っていましたが、東大という最高学府の息吹に早くも感化されている様子でした。上野千鶴子先生といえば、女性学研究者の立場から、フェミニズムについて積極的に発言されていますし、2024年米タイム誌「世界で最も影響力のある100人」にも選出された非常に有名な学者です。こうした学者先生の ” 生の声を直に聴く " 体験は、観念的知識ではない、人間の人間に対する影響性の成り立つ領域として大変貴重な体験だと思います。
 文三に合格した男子学生が、趣味として ” 絵を描くことが好きだ " と以前語っていたので、どんな絵を描くのか軽い気持ちでiPadの画像で見せてもらったところ、これが実に玄人(くろうと)はだしの抽象画で、ビックリ! こんな技芸をいったいどこで学んだのか、と訊ねると、その時初めて分かったことですが、なんと彼は、東大は再受験であり、以前は東京芸術大学・油画学科の学生さんでした。芸大を中退して翌年東大に受かってしまうのもスゴイ話ですが、東大生はこうした秘めた才芸を持つ人が多いなぁ、と思ったことでした。


【応募先】
〒113-0033
東京都文京区本郷2-40-1 本郷東急ビル3F
VERITAS [受付] 講師室
木山 一男



  





【2023年度・東大添削通信の結果報告】


2023年度の受講者は3名、東大合格者は3名でした。
(7年間の受講者は17名、東大合格者は12名です)


○東京大学 文科一類 合格(既卒女子) 
○東京大学 文科三類 合格(既卒女子) 
○東京大学 文科三類 合格(既卒男子) 





【2022年度・東大添削通信の結果報告】


2022年度の受講者は4名、東大合格者は3名でした。

○東京大学 理科一類 合格(現役男子) 
○東京大学 文科一類 合格(既卒男子) 
○東京大学 文科三類 合格(現役男子) 
○都立大学 法学部 継続(既卒女子) 





【2021年度・東大添削通信の結果報告】

2021年度の受講者は2名、東大合格者は1名でした。

○東京大学 文科Ⅱ 類 合格(既卒女子) 
○早稲田大学・法学部 継続(既卒男子) 






【2020年度・東大添削通信の結果報告】

2020年度の受講者は2名、東大合格者は2名でした。

○東京大学 理科Ⅲ類 (現役高3男子) 
○東京大学 文科Ⅱ類 (現役高3男子) 





【2019年度・東大添削通信の結果報告】

2019年度の受講者は2名、東大合格者は0名でした。

○早稲田・先進理工/北海道大学・工学部(後期) 合格
  (現役高3女子)  
○早稲田・国際教養学部 合格(現役高3女子) 





【2018年度・東大添削通信の結果報告】

2018年度の受講者は2名、東大合格者は2名でした。

○東京大学 文科Ⅰ類 合格 (既卒生男子)  
○東京大学 文科Ⅲ類 合格 (現役高3生男子) 







【2017年度 東大添削通信の結果報告】

2017年度の受講者は2名、うち東大合格者は1名でした。

東京大学 理科 Ⅱ 類 合格 (現役高3生女子) 





【2025年度・無料添削通信の募集について】


* 新年度2025年度の新たな無料添削通信の参加者を2~3名募集します。条件は以下の通りです。

○ 2025年度の東大入試(2026年2月末)を受験予定の方〈高3生・既卒の方いずれでもOK〉

○ 現状での、東大を志望校とした場合の模試の結果を提示してくださる方【送付の際は模試の現物のコピーを同封して下さい。東大の得点開示を送付される場合にも現物のコピーを送って下さい】

○ 添削通信の期間中にも、東大関連の模試を受験してもらい(出来れば複数回)、その結果を報告してくださる方

○ 毎週の暗記課題・記述答案の作成などに取り組んでいただき、期限内に答案を返送していただける方

○ 本番共通テストの得点結果や東大受験後の再現答案を報告していただける方、また東大合格・不合格に関わらず、2次試験の得点開示の手続きをしてもらい、その結果を報告していただける方【得点開示票の現物をコピーして送付】






【インターネットを利用することのコンセプト】

 毎週2時間の授業は、Zoom(遠距離会議システム)を利用しています。その授業時間内で課題の問題も解いてもらっています。

 インターネットの利用については極めて慎重でなければならないと考えています。しかし、これまでネットを利用したZoom授業において、何か問題が生じるといった事例は一度もありませんでした。むしろ、学生さんの表情や態度による理解度の確認や、質疑応答の速さなど、圧倒的にメリットの方を感じています。

 また、インターネットを利用したZoom授業や答案の郵送については、必ずご家庭の承諾を得てもらうようにしています。当然のことながら、私の住所・連絡先も学生さんのご家族には知られるようになっています。特に現役高校生の場合は、注意深く一つ一つ学生さんに確認しながら進めて来ました。

 さらに、私の方の一方的なペースにならないよう添削通信を中止したい時は、理由を示さずにいつでも止めることが出来るということをしっかり伝えてあります。

突発的なネット環境の不調などが起きた場合のために、緊急時の連絡先をお聞きすることがあります。(本年度は、台風に伴う停電でZoom授業が一時中断しました)
学生さん本人にメールしても良ければそれが一番簡便確実な方法ですが、それを避けたい場合は、保護者様のメールでも構いません。





《実施にあたっての注意事項》

● 古典問題の場合、すぐに答案の添削指導ができるわけではありません。木山の古文公式・漢文公式の8割以上の暗記達成が前提条件です。昨年度の学生ですと、だいたい3ヶ月くらいかかりました。
(一定期間を過ぎても暗記の達成がおぼつかない場合、一旦添削通信を中止する場合があります)

● 暗記達成にはかなりの労力と時間を要します。自身の置かれた状況がそれを許す状況であるか、よく考慮した上で申請して下さい。(部活・サークル・他の教科の勉強・定期試験・塾通いなど)
1週間に東大の評論1題、又は古文漢文2題の記述答案を不断に作成していく作業は、実はかなりしんどい作業です。その負荷に耐えられるか、よく自分を顧みて下さい。(もちろん、私が担当した学生たちは皆この負荷に耐えて東大に合格していきました)

● ただし、現役高校生の場合は、学校行事などの関係で添削通信を一回休みにすることは可能です。昨年度の学生さんも体育祭・文化祭等で2回お休みがありました。

● 何らかの塾・予備校・添削システム等の東大国語対策と木山方式の東大対策(現古漢)を併用するのはオーバーワークであり不要です。既存の東大対策法と木山方式の効果の差については、お便り記事にある各年度の東大分析記事をお読み下さい。

● 毎週、郵便で問題・添削答案を送り、封書で答案を返送するシステムです。これが東大2次の直前まで35回~45回(35週~45週)程度続きます。ある程度継続力のあるマメな人でなければ、すぐに音信不通になってしまいます。ちなみに切手・封筒・宛名書きなどはすべてこちらでやります。

● 記述答案の場合、必ず学生さん自身の答案を提出してもらうことが添削返却の条件です。自身の答案作成がない状況で、教師の模範答案・書き込み解説のみ要求する場合はおことわりしています。また、Zoom授業への参加がなく、添削のみの利用というケースもおことわりしています。

● 昨年度は10月中旬に募集を始めましたが、11月~翌年2月の間は申請者自体が少なく、受講希望者とのやり取りが本格的に始まったのは3月以降でした。
私としては条件に合う方が早い時点で見つかれば、早くスタートしたいのですが、(例えば現役高2生から新高3生へと、1年以上の添削が実施できればベストと考えていますが) 募集の状況によっては新年度も同じようなタイムスケジュールになるかも知れません。

● 申請された方には、全員に『木山の古漢公式セット一式』を送ります。添削通信をお受けできるかどうかについては、できるだけ早く(着後2週間以内に)郵便で必ず返信いたしますので、
宛先の住所に電話などで問い合わせるのは遠慮して下さい。

● 個人を特定されない配慮のもとに《例…日本海に面した県にお住まいの文一志望の方など》、成績の推移や添削の現状などをレポートとしてホームページ上に紹介することがあります。






【応募の条件】 

2025年度東大入試(2026年2月末入試)を受験予定の方ならどなたでも 。現役・既卒の区別はありません。一応、この時期の募集となると該当者は必然的に新高3生(現在高2生)が対象になる可能性が高いのではないか、と私の方では想像していますが、とにかく2025年度東大入試を受験予定の人ならどなたでもOKです。
日本中のどこにお住いの方でもOKです。都市部でも都市部以外の方でもOKです。


【通信添削の具体的進め方】

万事は学生さんが何を希望しているかに依ります。よく相談した上でというのが大前提です。

例年東大対策の場合、私は新年度の1月中旬から翌年の1月下旬くらいまで教えています。回数でいうと45回位です。これと同等程度の通信回数を考えています。通例では古典と現代文を交互に演習しますが、これも学生さんの意向に従います。
(現代文は添削のやり取りによる指導が中心となりますから、2時間のZoom授業内の時間配分は古典の方が多くなります。およそ4分の3が古典、4分の1が現代文です)

*理由の如何に関わらず、学生さんが通信添削を中止したくなった時点で止めることが出来ます。

*私の中方で通信添削を中止せざるを得ない状況があるとすれば、それは

① 病気事故などにより私が意識の無い状態に陥った場合です。39年間の予備校講師歴で病気を理由にクラスを不成立にしたことは5回ありますが、全て2~3日の短期であり長期のものはありません。他の予備校講師との比較で言えばわたしは非常に健康な方だと思います。

② または学生の方で志望校が東大以外の国立大学に変更になった場合は、原則的にはその時点で添削は中止ということになります。しかし、私の方で問題のストックもあり指導にも慣れている大学ならば添削を継続出来る場合もあります。相談しましょう。

古文と漢文については最初の2~3ヶ月は木山方式の暗記課題を指示した上で、私のホームページの『音声解説ダウンロード』『暗記のチェック練習』を利用しつつ暗記の充足度を高めてもらうことになります。問題文を使った添削指導はその後です。

現代文については当初から問題文を用いた添削指導を実施できます。学生さんの状況によってはセンターの現・古・漢の対策などに適時替えることも、又は文系であれば併願校の私大(例えば早稲田政経など)の対策を適時混ぜることも出来ます。ただし、慶應の小論文対策は出来ません。

*双方向のリアルタイムのZoom授業を実施するために、遠隔会議システムのZoomを利用できるネット環境が必要となります。パソコンが無くてもスマホでも利用可能です。2020年度の学生さんの1人は、年間を通してスマホを利用していました。(文字は小さくなりますが、授業の実効性においてはパソコンと変わりありません)


【応募者への対応】 

現在私が教える学生さん以外で、いわば外部の人として私のホームページに目を通す人は極めて少数であろうと思われます。従ってこの募集記事をたまたま東大志望の学生さんが目にする可能性はそれほど高くなく、さらにその中から応募してみようとまで行動を起こす人が何人いるのか、正直、今の段階では皆目判らないと言うしかありません。
(約6ヶ月間掲載する予定ですが、応募者1名も無しということもあるかもしれません)
ともかく、応募者には次のように対応しようと考えています。

①  応募があった場合、その学生さんにはまず 『木山の古文公式』『漢文公式』その他資料一式・東大古典分析記事などをレターパックで郵送します。その際、通信添削の対象者になるかどうかの決定をしばらく待って下さいといった手紙を添えることがあるかもしれません。

②  この202
5年度の添削通信の募集は2025年9月末まで続けるつもりです。もしその間に、1~3名の応募者があれば、その方たちで決まりです。仮に3名以上の応募があった場合は、申し訳有りませんが、こちらで総合的に選ばせてもらいます。


【費用について】

無料
です。私は長年このような通信添削をやってみたかったのですから、実現すればそれは私にとっても利益になります。通信添削による東大対策を如何に効率的に進めるべきかについて有益な知見を得ることになるでしょう。返信用の切手代金も含めてすべてこちらで用意します。


【応募の方法】

以下の住所宛に封書で連絡を下さい。


〒113-0033
東京都文京区本郷2-40-1 本郷東急ビル3F
VERITAS [受付] 講師室
木山 一男


その際、

返信先の郵便番号・
住所・
氏名・
東大6科類の志望先・
現状での各教科の偏差値[全国模試などを受けた際の偏差値]・
東大合格可能性の模試の判定結果・


などありましたら教えて下さい。(郵送の際は必ず現物の模試のコピーを送って下さい)現状での国語の偏差値が振るわなくても構いません。高校名なども(無理にではありませんが)差し支えなければ教えて下さい。





【現代文の対策について】

 受験対策としての現代文の効果の実証は困難というか、ほぼ不可能だと私は思います。もちろん世の中には読解の妙味や表現の巧みさ、解説の切り口の鮮やかさに於いて高偏差値の学生をしてもすっかり魅了してしまうような教師や予備校の講師は存在するでしょう。しかし、魅了される事と効果が実証されることは違います。私が東大古典で対策法との関係を実証しようとした分析記事No.68やNo.70 のような密度で現代文の労力対効果を実証出来るかと言えば、それは不可能だと私は思います。

 ある概念や言葉の定義、話題となる事柄の背景知識、論理展開の論法などについて、個別な個人の履歴を遡ることはほとんど不可能だからです。受験対策に必要な知識を受験対策を始める以前にはほとんど持っていない古典に於いては、何をどう教えたかがそのまま得点寄与率に反映しますが、現代文は個人の来歴も含めてより総合的知性の勝負ですから、何をしたから良かったのかといった実証性は最初から諦めるしかありません。

 また、評論などに於いては論法パターンの類型化が対策法として有効だとする言説にも私は疑念を持ちます。評論の題材はサブカル的なものも含めて実に多岐に渡りますから、時にそのような古色蒼然とした類型化は筆者の微妙な論調を汲み取る上で邪魔になることすらあります。

 個別な問題文の具体性から離れた一般的解法というのは、仮にあったとしてもあまり有意義なものではありません。解法は全て個別なものです。個別な論理を個別に思索する労を厭わないで下さい。

 ではどうすればよいのか?と言えば、個別な問題に対して論理的な矛盾や誤りが生じないよう論理的な誠実さを尽くして読み解いていくしか方法はないというのが私の考えです。

 新鮮味はないかもしれませんが、毎年このやり方で――つまり単元的大問演習の積み上げ方式を丁寧に繰り返すことで、学生の記述力や読解力がしだいに向上して行くことは――実証は出来なくても、経験知としてはそうなることを知っています。

 また、一対一の個人的な添削指導は、集団での解説授業とは違って、教師も学生も相手の思考の内部に深く関わります。その思考の過程や認知のあり方について修正すべき点があれば、教師はその方の個人的な傾向に即してアドバイスします。この点は、集団を相手にした講義調の授業と大いに違うところです。

 私は出来るだけわかり易く解答根拠を伝えようとします。それに納得して「なるほどそうだ」と思えたら、それが解法です。

 納得できない場合は、さらに議論を重ねることになります。ただし、それは漠然とした疑義ではなく、理論的に整理された疑義でなければなりません。学生さんからの疑義があれば、教師はそれにどう答えるか、さらに吟味を重ねることになります。つまり、対話の形で思考は錬磨されます。たとえ沢山の分量の問題演習をこなしていても、教室の片隅で一人で納得している場合と、教師との一対一の会話的添削指導とでは、大きく内容と効果が異なります。


【添削指導者の紹介】

 木山一男といいます。年齢は66歳です。18歳の息子と15歳の娘の父親です。妻は東京科学大学(旧東工大)の教授で、私と同じ日本古典文学を研究するアメリカ人研究者です。予備校講師歴は40年。長らく代々木ゼミナールで京大古文のサテライト授業を担当していました。

現在は現役高校生向けのヴェリタス予備校・一橋メガスタディのZoom遠隔授業などを通して、東大・京大・早稲田・上智などの受験対策(現代文・古文・漢文)を担当しています。現状での指導対象者は ⑴東大・京大 ⑵国公立医学部 ⑶早稲田志望者がほとんどです。

木山一男